主な症状の説明と薬を用いず改善していくポイント。
(主な症状と治療、改善のためのチェックポイント)
人の視線が気になり、ぎこちなくなってしまうとか、自分の目線が気になったりする視線恐怖症は対人恐怖症(社会不安障害)の中に含まれる一つの症状になります。
対人恐怖症(社会不安障害)の症状には赤面症や多汗症といったものがありますが、これらと同様に多く見られるのが視線恐怖症だと言って良いと思います。
また、対人恐怖症(社会不安障害)は神経症(不安障害)の中の一つの症状ですから、大きく捉えれば、視線恐怖症は神経症や不安障害の一つの症状だと言って良いと思います。
視線恐怖症は具体的には、下記にまとめたような形で現れることが多いものです。
ただ、症状の現れ方は微妙に異なりますが、その根本原因は共通していますので、森田療法などで適切に治療をしていけば薬を飲まなくても充分、改善しているものなのです。
しかし、今は病院に行くと神経症や社会不安障害を抗うつ剤や抗不安薬といった薬で治すという傾向が強くなっていますが、この方向では根本的な治療にはならないと思います。
つまり、視線恐怖症を含めた神経症や社会不安障害は、もともとセロトニンの分泌量の異常など、脳内の異常が原因の病気ではなく心理的なメカニズムによって起こる症状なのです。
神経質性格という内的要因を持った人が、感情や症状を意志の力で変えられるといった誤った認識に引きずられ、サングラスをかけるとか、マスクをするといったマイナスの行動を繰り返すことで身につけてしまった、気分本位という、マイナスの癖から来る症状だからなのです。
つまり、視線恐怖症はタバコを吸ったり、お酒を飲む癖がついている状態と同じだと言えるのです。
常に、自分が人からどう見られているかと、ここに注意が向く癖がついてしまっている状態だと言えるのです。
これが自己や他者の視線に対する「とらわれ」が出来た状態ということになるのです。
ですから、いくら抗不安薬や抗うつ剤といった薬による治療によって症状を表面的に押さえ込んだとしても、この元になっているマイナスの癖が直らない限り、根本的な改善には結びつかないのです。
また、一般的な心理カウンセリングを受ける人も最近は多いように思いますが、これは、うつ病や統合失調症などの心の病気に対しては効果が見られることもあると思いますが、「とらわれ」やマイナスの癖が原因になっている視線恐怖症の場合には、思うような治療効果が期待できないことが多いように思います。
しかし、視線恐怖症は神経症の症状の一つですから、森田療法などの精神療法により治療していけば、充分、マイナスの癖が直り、自己や他者の視線に対する「とらわれ」が薄れ、この結果として、症状が改善してくるものなのです。
<視線恐怖症の主な症状(チェック項目)>
・自分の視線が相手に不愉快な思いをさせていると感じる。(自己視線恐怖)
・目に力が入って目線がきつくなり相手を正視できない。(正視恐怖)
・人の視線が気になり動作がぎこちなくなってしまう。(他者視線恐怖)
・見てはいけない所に目線が行ってしまい、人に変に思われると感じる。(脇見恐怖)
・目的以外の方に視線が行ってしまい目的に集中できない。(横目恐怖)
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最終更新日 2018.06.23