自己視線恐怖

(症状と、改善のポイント)

自分の視線が相手に不愉快な思いをさせていると感じ悩んでしまうのが、自己視線恐怖とか自己視線恐怖症と言われる症状になります。

中には、この症状のために外出することが出来なくなってしまう人もいる位です。

また、自分の視線だけに留まらず、自分の目つきが悪いと感じたり、自分の顔つきそのものが人に不快感を与えると感じてしまう人もいます。

しかし、こうなると、自己視線恐怖の症状だけではなく、表情恐怖など他の対人恐怖症の症状が重なっていると考えた方が良いと思います。

また、脇見恐怖や横目恐怖と言われている症状にも、この自己視線恐怖の要因が含まれていると言って良いと思います。

ですから、全く別個の症状だと考えるのではなく、視線恐怖症を、あえて分類すれば自己視線恐怖と言われる症状になると考えた方が良いと思います。

そして、この自己視線恐怖の症状も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、自分の視線や目つきに対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、薬を飲んだりすれば、これですぐに治るという単純なものではないです。

 

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