正視恐怖

(症状と、改善のポイント)

人と面と向かって話している時などに、目に力が入ってきつくなり相手を正視できないと悩むのが、正視恐怖や正視恐怖症と言われる症状になります。

誰でも、人と面と向かって話している時などは、目のやり場に困ってしまうことがありますが、このことを異常なことだと考えてしまうために、逆に、ここに「とらわれ」が起こり正視恐怖の症状になると考えて良いと思います。

正視恐怖や視線恐怖症に限らず、対人恐怖症(あがり症)の場合は、人前で緊張したりぎこちなくなってしまう時に、これを異常なことだと考えてしまうことで、逆に、よけいに症状を強くしてしまうものなのです。

そして、自分が一番重要だと感じているところに症状が現れてくるという特徴があるものなのです。

つまり、人と話している時に、相手の目をきちんと見なければならないという、「かくあるべし」の考えを持っている場合に、この正視恐怖の症状になりやすいと言って良いと思います。

しかし、正視恐怖の症状も、その根本原因は神経症から来ていますから、森田療法の考え方を身につけていく中で、自分の目線に対する「とらわれ」が薄れてくることで、少しずつ改善してくるものなのです。

ただ、このためには、ある程度の時間が必要になってきます。

つまり、薬を飲んだり、催眠をかけてもらえば、これですぐに治るという単純なものではないと言えるのです。

インターネットサイトの中には、視線恐怖症や対人恐怖症が、すぐにでも治るといった内容のものもありますが、これはあまり信頼できないところだと思います。

つまり、視線恐怖症や対人恐怖症は、長い年月をかけて身につけてきたマイナスの「クセ」によって起こっているものなのです。

ですから、このマイナスの「クセ」を直すためには、どうしても、数カ月以上の時間は必要になってくるものなのです。

 

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